はじめに
Blue Lobster(ブルー・ロブスター) は、 Apples & Bananas × Eye Candy の血統から生まれた、甘さとガス感を併せ持つハイブリッド。
クラフトブランド Maine Trees が手掛け、 ロサンゼルスやメイン州を中心に限定流通しています。
Blue Lobster は “Apples & Bananas系のフルーツアロマ” と “Eye Candy由来のガスノート” を再現する目的で設計された「果実×燃料」交配。
現時点ではフェノ選抜による個体差が残っており、Maine Trees 株が実質的なリファレンスフェノとなっています。
基本情報 / 遺伝 (Genetics)
- ブリーダー: Maine Trees
- 親株: Apples & Bananas × Eye Candy
- タイプ傾向: インディカ寄りハイブリッド(Indica-leaning Hybrid)
- THC: 約 26〜30 % (ロットにより変動)
- CBD: 約 0.1 % 未満(GrowDiaries 報告)
Apples & Bananas 系統は Cookies Family 由来の高THC遺伝を保持しており、Eye Candy (Exotic Genetix) の「滑らかなボディ感」と組み合わさることで、 精神活性強度と持続時間の両立を実現しています。
香りと風味 (Aroma & Flavor)
Blue Lobster は ブルーベリー、リンゴ、キャンディ、柑橘、ガス が層を成す複雑なアロマを持ちます。
Leaf Magazine は 「ブルーベリーとクランアップルにライムのアクセント、最後にクリーミーなガスの余韻」と評し、 AllBud も 「甘いベリーキャンディ+レモンの香り」と紹介。
Reddit の MaineTrees でも 「甘くクリーミーで後半にガス感が立つ」といった体験談が見られます。
香気成分は Limonene と Caryophyllene の比率に依存し、ロットによりフルーティ系またはガス系が優勢に変化。
分析上、この二つの揮発挙動の差が「吸い始めと余韻の印象の反転」を生み出していると考えられます。
テルペン構成 (Terpene Profile)
EastCann、 VanCity Labs、 Supherbs Canada の製品資料によれば、主要テルペンは以下の通りです。
- カリオフィレン (Caryophyllene): スパイシーでウッディ。抗炎症・鎮静作用の報告あり。
- リモネン (Limonene): 柑橘ノートを作り出す主要テルペン。
- リナロール (Linalool): フローラルな香りを付与し、鎮静・抗ストレス効果が示唆。
- ミルセン (Myrcene): アーシーな基調。吸収促進効果を持つとされる。
- その他: Humulene や Terpinolene が微量検出。
Blue Lobster の香味特性は 「Limonene 主体+Caryophyllene 補助」型。
この組み合わせは気分向上と身体リラックスを同時に誘発することが知られ、ユーザー報告と科学的プロファイルが整合しています。
効果 (Effects)
Blue Lobster は、最初に 幸福感と高揚 をもたらし、その後 深いリラックス へと移行する傾向があります。
AllBud は 「温かみのあるユーフォリアとストレス緩和」と記述し、 Leaf Magazine は 「波のように穏やかに続く高揚」と評価しています。
体感は Caryophyllene による CB2 受容体刺激と Linalool の鎮静効果の複合。
結果として“緊張がほぐれるが眠気は少ない” バランス型リラクゼーションを示します。
外観と栽培 (Appearance / Growing Info)
GrowDiaries では、青緑色の花穂にアンバーのピスティル、厚いトリコーム層が報告されています。
屋内栽培で 8〜9 週 の開花、樹高は中程度。 養分要求は中〜やや高めで P 系肥料に敏感です。
葉形は広葉系だが花構造はサティバ寄りで、光量強化下での樹脂生成が顕著。
抽出素材としても高収率を示すため、ポスト Zkittlez 世代の“ロジン適性株” として注目されています。
まとめ
Blue Lobster は Apples & Bananas × Eye Candy の血統を継ぎ、 甘くガス感のある香味と高 THC を兼ね備えたクラフト・ハイブリッド。
香味の芸術性と抽出適性を兼ね備え、フェノごとの個性も魅力の一部とされています。
Blue Lobster は安定性よりも“香味表現の幅”を追求した芸術的系統。
その揺らぎ自体がクラフト市場で評価される理由であり、今後のハイブリッド設計の重要な指標となるでしょう。
⚠️ 日本国内での法的注意喚起
本記事は海外で流通するカンナビス品種の情報紹介を目的としており、 日本国内での所持・使用・栽培・譲渡は大麻取締法により厳しく禁止されています。
内容は文化的・教育的観点からのもので、実際の使用を推奨するものではありません。